証−詩−

□−掌−
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君を追い掛けて

自分が馬鹿だった
身勝手な言葉
いつの間にか君を傷つけていた

何も知らなかった
君が苦しんでいた事
君が悲しんでいた事
なのに僕は…

もう遅いよね
頬を伝う雫
締め付けられる胸の奥

雨の中走り出す
君を追い掛けて

孤独 怖かった

だから君を利用していた

何も考えず
自分の事だけ

記憶の中の君は
いつも笑っていた

笑顔の先に悲しみで傷ついた心知らず

何気ない
酷い言葉で
いつもの笑顔消えて

凄く傷ついた表情

忘れられない

鉄の鎧が崩れた音
その素顔は

「絶望」

僕は逃げ出した
君のあの笑顔がなくなったから

怖かった
孤独に戻る事が

君を置き去りにして逃げ出した

無我夢中で
息する事忘れて

最悪だね

それでも君を失いたくないと立ち止まって

雨の中走り出す
君を追い掛けて

目の前で崩れた
謝る事しかできなかった

なのに

どうして君は…

手を差し伸べてくれるの?

僕を

責めずに優しい微笑みをかけて…

瞳 そらさず
真っ直ぐと…

驚いて僕の瞳は涙で溢れた

後悔と安心の涙

君は言った

本当の僕をみつけてくれたって…

ありがとう…って
言ってくれた

いつも見ていたより寂しい笑顔

でも
何故か嬉しかった

だから顔が緩んだ

暖かい手

繋いでいて…
いつまでも

君の笑顔が僕の支えだから




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