long story

□前編
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しかも山田くんと同じクラス。
すごい仲いいみたいだけど、家には連れて来たことがない。
ま、暇じゃなさそうだしね。

「ね、裕翔!」

ちょっと小声で呼んでみた。
友達と話してた裕翔はこっちを向いて「あ、ゆい姉ちゃん!」と言って寄ってきた。


あたしは裕翔の首を腕でガッシリ掴み、耳元で聞いた。
「山田くんて、どんな子?」
「ちょっ…苦しいよ!」
「いーから教えてよ」
「もー! 自分で声掛ければいーじゃん」
「なにおー!? 弟のくせにぃ!」

すると、後ろから声が聞こえた。
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