long story![](http://id17.fm-p.jp/data/104/yuinovel/pri/91.gif)
□前編
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次の日学校に行くと、校門で山田くんに会った。
「あっ……」
「あ、裕翔のお姉さん!」
覚えてくれてたんだ。
「お、おはよう…」
「おはようございます」
山田くんは、雑誌でよく見る飛び切りの笑顔で言った。
ヤバイ、キュン死寸前…。
「あ、あのさ…あたし、ゆいだから……『裕翔のお姉さん』よりそっちで呼んでもらいたいかなぁ…なんて……」
「あぁ、はい! じゃあゆい先輩で!」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
なになにこの笑顔!?
ひょー! ひぇー!! 嬉しいけどビックリー!
「……ゆい先輩? 大丈夫、ですか?」
「え、あ、うん! ごめんごめん。…あの…途中まで……一緒に行ってもいいかな……?」
「はい!」
うそみたいだ…。
今あたし山田くんと隣同士で歩いてる。
年下なのにあたしよりちょっと背高い…。
髪もサラサラだあ…。
あ、なんかいい香りもする…。
目なんかクリクリで二重で。ゆで卵みたいな肌してて…。
まつげも長い……。
幸せ……。