long story

□後編
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今日はたまたま調子が悪かっただけかも。

その日の帰り道にそう思ってたら、そんな簡単なものとは違くて、山ちゃんは次の日もその次の日も様子は変なままだった。


そしてついに……体育の時間に、山ちゃんがぶっ倒れた。

「山ちゃん!?」
「山田くん!」

体育の先生も駆け寄った。
全身の力が抜けてて、倒れるときに手で支えることすら出来なくて頭を強く打ったらしい。

「…先生、僕運びます」
「え? でも…」
「いいから」
「あ…う、うん…」

僕は山ちゃんを背負って保健室に向かった。

「せんせー……」

て、誰もいないし。
こんな時に限ってがらんちょだ。
仕方ないからベッドに寝かして、氷水を袋に入れて山ちゃんの頭に乗せた。

ホントに体中の力という力全部抜けてるみたいで、手も足もだらんとしてて全然動かない。

…大丈夫かな……。
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