long story

□後編
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――ここから裕翔くん視点になります――。


僕は呆気にとられるゆい姉ちゃんを家に残して、山ちゃんと外に出た。

「どうしたんだよ裕翔」
「何が?」
「いや、急に送ってくれるなんてさ…」
「だって山ちゃん今日なんか変なんだもん」
「変?」
「なーんか言いたそうな顔してる気がして…。それに僕も山ちゃんとゆっくり話したかったしね」
「そっか…」

山ちゃんはそう言うと、自転車を引きながらゆっくり歩き出した。

「裕翔ごめんな。さっき怒鳴ったりして…言い過ぎた」
「いいよもう。僕も…結構言っちゃったかもだし」

山ちゃんのほうを向いて笑うと、山ちゃんも優しく笑った。

それからは何も話さないまま時間が過ぎた。
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