short story

□ファーストキス
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「ねー侑李ぃ。さっきからなに怒ってんの?」

侑李の家の廊下で、なぜか怒られてるあたし…。
なんで??

「なんで分かんないの!」
「だってあたしなんもしてないじゃん」
「十分してたよぉ!! さっき――」


10分前。

今日は侑李が家に来てほしいって言うから来てみたんだけど…なぜかまだ入れてもらえずにいるんだよね…。

そんな時、後ろから声が聞こえた。

「ゆい?」
「…あっれ? 伊野尾くんじゃん」

侑李の所属してるグループ、Hey!Say!JUMPのメンバーの一人。
前に侑李に楽屋に入らせてもらった時にJUMPの人達全員と一応知り合ったんだよねー。

「久しぶり! こんなとこで何してんの? あ、まさかストーキング…」
「当ったりー! …ってんなわけないじゃん」
「ははっ、だよな。じゃあ閉め出しくらった?」
「んーまぁそんなとこかな…。伊野尾くんは?」
「俺はこれから友達と遊び」
「へー。そっか」

ジャニーズでもやっぱ友達と遊ぶんだぁ。
まぁそりゃそうか。ジャニーズだって人間だもんね。

伊野尾くんはちょっと早めに着きそうだってことで、少し話し相手になってくれた。
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