short story

□fall in love
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「ゆい! 帰ろーぜ」
「あんだけ怒らせといてよくそんな飄々と…」
「だって家隣じゃん」
「まぁそうだけどさ…んじゃあ篠嵜、またね!」
「あ、うん。バイバイ」
「ほら早く帰るぞっ」

ん…?
なんか…篠嵜がなんか変な感じがする。


篠嵜…高木を見てる…??
横の高木を見てもなんにも気付いてない様子でケラケラ笑ってる。
もっかい後ろを見てみると、篠嵜は他の友達と話してた。

気のせい…なのかな?

「ゆい? どうした?」
「あ、ううん。なんでもない」
「…フーン。あ、今日買い物付き合って」
「はぁ? なんであんたの買い物なんかに…」
「…母さんの誕生日なんだよ…。でも女のって何がいいのかわかんなくて…」

少し照れ臭そうに、高木は言った。
そーゆーとこちょっとカワイイから「仕方ないな」って言ったら、高木は大喜びだった。

そいえばあたしも篠嵜へのプレゼント買おうと思ってたし、ちょうどいいや。
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