long story![](http://id17.fm-p.jp/data/104/yuinovel/pri/91.gif)
□Loved... 4
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「…ゆいさん……」
慧のお母さんは、あたしの頭を撫でてくれた。
「ごめ…なさい…今更泣いたって…もう遅いのに………」
お母さんは首を振ってあたしを抱きしめた。
その優しさにまた涙が溢れ出す…。
「…あたし……慧とケンカしたまま………謝らなきゃいけないのは…あたしだったのに…」
もう…泣きすぎて頭痛い…。
「警察の人から電話もらってね…飛んできたんだけど……こんなことならずっと東京にいればよかったわ…。私が身代わりになれたのに……」
「…そんな…」
慧のお母さんはあたしを見て微笑んだ。
「慧に電話するといつも、必ずゆいさんの話が出てたわ……ホントに大好きだったみたいね…」
慧…。
そんなに想ってくれてた慧に、なんであたしは全て話さなかったんだろう……。
全部打ち明けてれば……まだ少しは違ってたのかな…。
慧のお母さんはまだ警察の人と話があったみたいで、あたしたちは別れた。
トイレに入って鏡を見ると、目の周りが真っ赤だった。
顔を洗ってもまだ引かない…。
仕方なくジュースを買って目に当てた。