long story

□Loved... 4
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ケータイが一瞬だけ震えた。























――――ゆい…。


「へ?」



…思わず後ろを振り向いた。
慧の声が聞こえた気がしたんだけど…。
近くにいないのにそんなことありえないか。


「…はぁ」



慧があんなことするなんて信じられなかった。
でも、嫌だって思ったはずなのに…何をしてても考えてるのは慧のことばっか…。


「慧………」

なんか泣きそう…。









枕に顔をうずめたその時、またケータイが鳴った。
今度は一瞬だけじゃない。







ディスプレイを見ると……


「慧!?」


うそ…。
どうしよう。どんな声で出ればいいわけ!?



「……もしもし…?」

恐る恐る出ると……

《篠嵜ゆいさんですか!?》

聞こえてきたのは女の人の声だった。

! まさか慧…浮気!?


「あ、あの…どちら様…ですか?」
《あとで説明します! お願いします、早く来て下さい!!》
「え? …え?」














あたしは、その人に言われた病院に向かって走った。
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