long story

□Loved... 5
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「なによ」
「……慧は…し、死んだの……」









「はぁ? あんたそんな嘘…」
「ホントだよっ! ……今日病院で…」

そこまで言うと、頭に衝撃が走った。

「いっ……」

殴られたんだ……。
あまりの衝撃で倒れ込みそうになるあたしを、大貴が支えてくれた。

「てめぇ何すん…」
「あんたみたいな女と付き合ったりしたから…! やっぱりあのまま私と一緒に居ればよかったのよ!!」
「おい!」
「実はあんたが殺したんだったりしてね!!」
「いい加減にしろよ!!!!」





今までにないくらい大きな声で大貴が怒鳴った。

「勘違いもいい加減にしろよ……。悲しみたいのはあんただけじゃないんだぞ…」

大貴は静かに、それでもすごい怒りながら言った。

「………私と別れた慧がいけないのよ…」
「死んだ人間責めるとかあんた最低だぞ。……頼むから帰ってくれよ」

その女の人は、しばらくするとあたしの横を通っていった。



舌打ちが聞こえた…。
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