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□【Yuri】
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と思って放ってたら、次の日もその次の日も、侑李の機嫌は悪いままだった。
話し掛けても無視。
万が一こっち見たとしてもすぐ反らされる、あるいは思いきり睨まれる。
侑李、顔がカワイイだけあって怒るとホント怖いんだもん…。
早く目の前で謝って仲直りしよ。
「ゆーうーりっ」
家に入ろうとしてた侑李に声を掛けた。
侑李はちょっとこっちを見るとすぐに顔を反らして家に入っていった。
けど、その後をあたしも付いてく。
「…付いてこないでよ」
「だって侑李が話聞いてくんないんだもん」
「話?」
やっとこっちを見てくれた。
侑李の部屋に入ると、あたし達は向き合って座った。
「あのね…まず……ごめん!!」
あたしは侑李の前におでこを付けた。
土下座ってやつ。
「……」
「あたし侑李と話せないのやだから…だからゴメン! 本気じゃなかったから。冗談だったの」
「……分かったから…顔上げなよ」
顔を上げると、侑李がまだ少しいじけた顔してた。