long story![](http://id17.fm-p.jp/data/104/yuinovel/pri/91.gif)
□Loved... 6
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気がつくと、あたしは夕方まで寝てた。
最近睡眠っていう睡眠をとってなかったからかな…。
お父さんもお母さんも帰ってくるのは夜だし…。
何しようかな。
機械的に、隣で充電してあったケータイに手を伸ばす。
…着信?
大貴からだ。
1時にかかってきてたみたいだ。
全然気付かなかった。
どうしよう。
かけ直したほうがいいかな。
…と悩んでると、あたしの心を読んだかのようなタイミングでケータイが震えた。
「ひゃあっ!?」
サブディスプレイには『大貴』の文字。
「……もしもし」
《なんだよ元気ねぇなぁ! 大丈夫かぁ?》
大貴こそ。
そのテンションは絶対に空元気。
もう無理しないでって言いたいけど…そしたら大貴、壊れちゃいそうなんだもん…。
「どうしたの?」
《や、ゆいが学校休むなんて珍しいじゃん?》
「……そうかな…」
大貴と話したら元気が出たのかな…。
段々暑くなってきた。そういえば部屋の中も蒸し暑い。
閉めきってたカーテンと窓を開けてみる。
涼しい風が入ってきた。
…ん?