long story

□Loved... 6
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「おかえりー」
「ただいま…」

家に帰って、出迎えてくれたお母さんに適当に返事をして、自分の部屋に入った。

「はぁー…」

ベッドにかばんを放り投げて寝転がると、自然とため息が出た。

…今日は学校にいるのが苦痛だった。
彼女であるあたしはファンの人達から疑いの目で見られるし…ゆいは悪くないよとか言いながらコソコソ話す人達もいたし…。
大貴がいなかったら独りになってた。


…大貴も辛いハズなのに、あたし頼りなくてごめんね…。










次の日、とうとうお母さんに調子悪いと嘘をついて学校を休んだ。

「大丈夫?」
「うん……お母さん仕事でしょ。行ってきていいよ…」
「じゃあ…何かあったら電話しなさいね?」
「分かってるよ」



お母さんが仕事に行って、お父さんもとっくに出てて、家にはあたし一人だけになった。

なんか…久しぶりに自由になった気がした。
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