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□【Daiki】
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『近所の悪ガキ有岡大貴』。


それが、あたしの好きな人。
なんでもかんでもイタズラして、でもなんだかんだで人に嫌われることのない悪ガキ。
年はあたしと同じ。高2。

昔は怖いと思ってた彼を、どうしてあたしは好きになったのか…。
詳しいことは分かんない。
いつのまにか、って感じ。




そして今日もまた、大貴はうちに来ていた。
夏休みになってからうちに頻繁に訪れるようになった。
大貴いわく、うちにはおもちゃがたくさんあるんだそうだ。

「あんま散らかさないでよ?」
「分かってる分かってる!」

ガタガタと押し入れに入ってはさばくり、おもちゃ箱を出しては辺りに散らかし…。
絶対全然分かってない!!

「おぉーっ!!」
「どしたの?」
「バーン!!!」

急にあたしに向けてきたのは…水鉄砲??

「うわぁ…懐かしい!」
「やろやろ」
「えぇー?」
「いーじゃんか」
「…しょうがないなぁ」

大貴があまりにも輝いた目でいたから、つい誘いに乗ってしまった。


 
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