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□【Hikaru】
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ふと隣を見ると、ゆいが俺の服の裾を掴んでた。
……カワイイ!!!!
いかんいかん。ここにはみんなも居るんだし…。
思わず抱きしめたくなる衝動を抑えて、深呼吸して薮の後に続いた。
大「やべー怖ぇ」
慧「大ちゃん待ってよ置いてかないでよー!!」
大「うわっ! 急に大声出すなよ響くだろぉ!?」
みんなガッチガチに怖がってるな…。
俺も怖いけど。
大「…なんかさ…こうやって歩いてると、後ろから声が聞こえてきて…振り向くともう戻ってこれないらしいよ…」
薮「え? 振り向かなきゃいいんでしょ? 何が怖いの?」
『薮くんすごい! 怖くないんだ!』
ヤバイ、このままじゃ薮に取られる!
光「お、お前分かってねーなぁ! こーゆうのは雰囲気だよ、雰囲気! 話の内容うんぬんより…」
「……って…」
ん?
…みんなの動きが止まった。
慧「…聞こえた?」
大「気のせい、じゃないよな…」
光「…でっ、でもまだ分かんないかも…」
「……待って…」
「…待て……」
大「ううう後ろ見たらダメだからなっ!!!」
慧「…でも…声近付いてきてね?」
薮「じゃあさっさと歩こうよ」
『光〜!!』
光「大丈夫…大丈夫…絶対絶対大丈…」
「待てよ」
ガシッ