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□【Yuya】
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「いえーい着いたー」
「なんか川見るだけで涼しくなるね!」
「ちょ、入ろ入ろ」
「着替えないよ!?」
「平気平気! 夏だし濡れたって大丈夫だろ」

雄也は服のまま川に飛び込んだ。

「うわっつめてー!」
「当たり前じゃん!」
「ほら、ゆいも入れよっ!」
「え…ちょっと…きゃっ!!」


首に腕が回ってきて、ぐいっと引っ張られたと思ったら水の中に入れられた。

「………ぶはぁっ! 何すんの雄也のバカぁ!」
「1年に1度の夏休みだぜ? 楽しめって」


雄也がニカッと笑うと、もう怒ってらんない。
どうしても許しちゃう…。

「もー。雄也はズルイよ」
「え? 何がぁ?」

雄也の腕をペチンと叩いて笑った。
楽しい…。
水掛け合いっこしてるだけなのにこんなに楽しい。

雄也といるからだね、きっと。












それからあたし達は帰って、夜になったら花火をやった。

持っちゃいけない花火を雄也が振り回したり、危ないロケット花火をやっちゃったり…。

ねずみ花火を踏ん付けられるかとかもやった。




…結局怖くて踏めなかったけど。

 
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