long story![](http://id17.fm-p.jp/data/104/yuinovel/pri/91.gif)
□Loved... 8
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そのとき、急にケータイが鳴った。
…ゆいからだ…。
まだ良かったのがメールだったこと。
もし電話だったら気持ちを抑えられなくなってたかもしれない。
『明日ひま?』
明日…?
明日は…何もないな。
『暇だよ。』
『じゃあちょこっと会えないかな…?』
ドキッとした。
や、ゆいと話すときはいつでもドキドキしてんだけど。
それとはまた違って…。
ドキッっていうか『ギクッ』。
はぁ…。
近付かない、ってさっき決めたばっかなのにな。
なのに会いたいとか言われて嬉しくなって…マジ世話ねぇわ。
いいよって送りそうになったけど、必死に指の進行方向をねじ曲げた。
『絶対会わなきゃだめ?』
うわ…。
我ながら…なんか…嫌々オーラむんむん。
だけどこうでもしないと…。
この想いは断ち切れない。
告白しといて…後になって伊野ちゃんにもゆいにも悪いって思うなんて…。
分かってるよ。
自分勝手だ。
でもどうにかしないと想いは募るばっかでさ…。
自分が惨めに思えて仕方なくてさ…。
なんかもうダメになりそうなんだ……。