long story

□Loved... 8
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思い切って送信ボタンを押す。




…それから10分経った今。

ゆいから返事がない。




ヤバイ。
ヤバイぞ…。
傷付けたか…?

うわ、そいえばあの文だってオレ自分のことしか考えてねーじゃん!


…っつってもそんなこと言ったらオレどーすりゃいんだよっ!

もう何もできねぇじゃん。

頭の中がただでさえグルッグルなのに…





外から工事のドリルの音がうるさいっ!!!!!!!





もう真剣に色んなこと考えられなくなってた。

「…はぁ……もう余計頭ん中グチャグチャだ…」

枕に顔を埋める。
息がしづらいけど…。







…もう…いいや。



息しづらかったらしなきゃいい。
生きてんのが辛かったら生きなきゃいい。

いっそのこと…オレ死んじゃえばいんじゃねぇの…?
そこまでゆいの役に立ててないみたいだしさ。

ゆいにはやっぱ伊野ちゃんしかいないんだろ?
だったらオレ存在する意味ねぇじゃん?

好きな人の役にもろくに立てないで…。
好きな人逆に傷付けて…。

もう…いっそ死んじまえば…






その瞬間、ケータイが鳴った。
ビックリして跳び起きる。

ゆいからだ…。
タイミングいいのか悪いのか…。


『なるべくなら…。だめかな?』


…ゆいはズルイ…。

こんなメール送られたら…もっともっと好きになっちまうじゃん…。
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