long story![](http://id17.fm-p.jp/data/104/yuinovel/pri/91.gif)
□Loved... 9
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目が覚めると、そこはオレの望んでた世界とは違ってて…伊野ちゃんの姿なんてどこにもなかった。
じわじわと痛みが襲ってくる。
「…いってぇ……」
「……大、貴?」
「え、ゆい? 何やってんだよ…」
少し下に目を向けると眠そうな顔したゆいが見えた。
オレのベッドに俯せて寝てたみたいだ。
「よかったぁ…」
「なに、……っつかここ…病院か?」
「うん。覚えてる…?」
…あ、そうだ。
アイツらにやられて…意識ぶっ飛んだんだ。
そっか、だから全身痛いんだ。
右腕と左足は骨折してるっぽいし…。
「うん…思い出した…でもなんでゆいが居るんだよ」
「だって…急に大貴のお母さんから家に電話掛かってきたんだもん…」
「えぇ?」
「あ、お母さん呼ぶ? 外に居るけど…」
「いやっ! いい!」
「…いいの?」
「ゆいと…2人がいい」
ゆいは一瞬戸惑って目を泳がせたけど、すぐに微笑んで頷いた。
でもそこから今度は複雑な表情を見せた。