long story

□Loved... 9
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「…ごめん」










先に口を開いたのはゆいの方だった。




「へ?」
「や…あの…た、叩いちゃって…あ、あの…ごめんね…? 痛かった…?」



めっちゃ心配してる…。
かわいい…。



こーゆーとこが好きにさせてるってなんで分かんないんだろ?



「あ…いててっ!! あっ、スッゲェ痛い! なんか急に痛みきた! すっげ痛ぇ!」
「えっ、えっ、ご、ごごごごめんっ! あの…か、看護婦さん呼ぶっ!?」
「………」
「…だ、大貴……?」
「うっそーん」

おもいっきり変顔してやった。
そしたらゆいはすごい拍子抜けした顔して、笑えた。

「え…? え、え…? う、嘘…? なの?」
「だから、うーそっ」


…見る見るゆいのほっぺが膨らんでく。
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