short story

□二人の記念日
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「お待たせ致しました。チョコバナナパフェとストロベリーパフェでございます」
「ありがとうございまーす」
「うまそー」

真冬に二人そろってパフェとか…どうかしてる。
でも顔も熱いし身体も熱いし、なんか冷たいものが欲しかったんだよね。
ゆいも…同じ気持ちでいてくれてるのかな?

「ゆい、クリスマスどこ行きたい?」
「え? んー…宏太は?」
「俺はどこでも…」
「あっ! じゃあディズニー!」
「ディズニー行きたいの?」
「うんっ! 行きたい!」

かわいいなぁ。

「おっけ。ディズニーね。混むかもしんないけど」
「平気だよー」

ゆいはニッコリと笑う。
…いっつもこの笑顔にやられるんだよな。

ゆいと居る時間が一番好きだ。
こんな風に真っ白な雪の降る日も、ゆいと初めて出逢った日も、付き合い始めた日も、全ての時間が大切。
今度のクリスマスも…忘れられない日になるといいな。

「二人の記念日、か」
「え?」
「…いや、なんでもない。…っつかパフェ溶けてるーッ!!!!」

二人で大笑いした。
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