short story

□◆それゆけ岡本家◆
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お父さんを送り出してリビングに戻るとゆいはテレビゲームをしてた。

「ゆい、目玉焼き食べなよ」
「いらなーい」
「でも朝は何か食べないと」
「じゃあお兄ちゃんなんか作ってよ」
「僕ゆで卵しか作れない…」
「なんでイギリスで料理の勉強してこなかったのよー!!」

あーあ。怒っちゃった。
まあ、じき直るだろうからいいや。

「あ、そいえばお兄ちゃん」

ほら直った。

「なに?」
「私ね、山田くんのサイン欲しいなぁー」
「え…?」
「ね、お願い!」
「え、あー…んー…wait,wait…」
「なによ…ダメなの!?」

ゆいの表情が見る見る変わっていく。
この顔…あぁ!
どこかで見たことあると思ったらやっと思い出した!
僕が今やってるRPGのボスキャラの顔!
怖いなぁ。






 
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