short story![](http://id17.fm-p.jp/data/104/yuinovel/pri/91.gif)
□only you
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「あ、ゆい! 猿がいるよ」
「ホントだぁ」
「雨なのに元気だなー…」
圭人は猿をひたすら眺めてる。
何がそんなに面白いのかわからないけど、ニコニコしてる。
そんな圭人の向こうに、外国人が見えた。
「あれ?」
「ん?」
「あの人達なにしてるんだろ?」
「あの人達って?」
あたしの視線を追って、圭人も向こうを見る。
「…あ!! ジェミー!」
「はっ!?」
圭人はあたしに傘を托すと、スキップしながらジェミーって呼んだ人達の方へ向かった。
しばらく話し込んで、やっと帰ってきた圭人は満面の笑みであたしの腕を引っ張ってきた。
「え、ちょっと圭人!?」
「ジェミー達に紹介したいんだ、ゆいのこと!」
「えぇ?」
されるがままに、あたしは圭人に引かれてジェミーさん達のもとへ向かった。