short story

□Brother Beat
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お兄ちゃんは平謝り。
いつもは許してあげてるけど…今日はあたしの大好きなプリンだったし、見苦しい言い逃れだってしてたし。


「お兄ちゃん」
「ごめんっ! ホンットごめんなさい!」「ね、お兄ちゃん…顔上げて?」
「……」

お兄ちゃんはバツの悪そうな顔を恐る恐る上げた。
目の前であたしが笑顔でいたから安心したのか、ホッとした顔に変わる。
















「こんの…ばか兄貴ぃぃぃっ!!!」
「ぶっ!!」



思い切り突き出した右拳は思い切りお兄ちゃんの左頬に命中して、思い切り殴り飛ばしてやった。
てっきり許してもらえたんだと安心してたお兄ちゃんは、まさに『唖然』って言葉がピッタリな顔をしてた。

「そんな簡単に許すかばーかッ!!」
「ごっ…ごめんなさい! 許してください!!」

お兄ちゃんはとうとう土下座した。




 
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