short story

□キミのウソ
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「……侑…李…?」
「え、ゆい…! なんで…?」

マスクに冷えピタ、顔はまっ赤。
そんな侑李が出てきたんだからビックリだよ。

「どうしたの…? 風邪?」
「いや…うーん…」
「なんで叔母さん家行くなんて嘘…」
「…ゆいに心配かけたくなくて…」
「お父さんとかお母さんは?」
「仕事…」

侑李は嘘をついたことを申し訳なく思ってるのか、ずっと俯いたままだった。

「侑李…大丈夫…?」

その瞬間、後ろめたさで俯いてたわけじゃないって発覚した。
侑李は急にフラッとバランスを崩すと、あたしにもたれ掛かってきた。



 
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