short story

□キミのウソ
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「え…ちょっと、侑李…? 侑李ッ!?」

熱い…。
ヤバイよね、これ。



必死になったあたしは急いで靴を脱ぐと、侑李をおぶって部屋に向かった。

侑李の部屋は確か…2階の1番奥だったはず!
ドアを開けてみると大野くんのポスターやらグッズやらでいっぱいだったから間違いない。

とりあえずベッドに寝かせて冷えピタを交換した。

「ゆい…ごめん、ね…?」

苦しそうな顔であたしを見てくる侑李。
何か声を掛けてあげたいのに上手い言葉が見つかんない…。
ただただ侑李の手を握ることしか出来なかった。

それでも侑李は握り合った手を見つめて嬉しそうに微笑むと、そのまま目を閉じて眠った。









 
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