long story

□Loved... 13
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何も出来ない。
目の前で、消えてく愛しい人を見てるだけ…。

また何もしないで終わるの?







喉の奥に何かが詰まってるかのように、名前を口にできない。









け……






けい……





けい…!





けい!!



慧!!!!!













「っ……慧!!!!!」







やっと口に出せたその名前は、さらにあたしの涙腺を緩ませた。
慧は一瞬驚いた表情を見せたけど、また優しく笑った。







あの笑顔に応えたい…。


そう思った時には、叫んでた。







「大好きッ!!」














「大好きだったよ!!慧!!」







嗚咽混じりの、枯れた声で伝わったかはわかんない。
けど、最後に慧は嬉しそうな顔で笑ってくれた。




それが、答えだよね?



慧……。





 
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