long story![](http://id17.fm-p.jp/data/104/yuinovel/pri/91.gif)
□Loved... 13
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何も出来ない。
目の前で、消えてく愛しい人を見てるだけ…。
また何もしないで終わるの?
喉の奥に何かが詰まってるかのように、名前を口にできない。
け……
けい……
けい…!
けい!!
慧!!!!!
「っ……慧!!!!!」
やっと口に出せたその名前は、さらにあたしの涙腺を緩ませた。
慧は一瞬驚いた表情を見せたけど、また優しく笑った。
あの笑顔に応えたい…。
そう思った時には、叫んでた。
「大好きッ!!」
「大好きだったよ!!慧!!」
嗚咽混じりの、枯れた声で伝わったかはわかんない。
けど、最後に慧は嬉しそうな顔で笑ってくれた。
それが、答えだよね?
慧……。