long story

□Loved... 14
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こんなに優しい大貴に、あたしは怖がってばかりで。
好きっていう二文字すら口に出来ない。

大貴は散々言ってきてくれたのに。

「……ゆい、泣くなって」
優しく言われれば言われるほど辛くなる。

「泣いてないっ……」
「うそつけ。泣き虫のくせに」
「泣き虫なんかじゃないもん!」
「だったら!!」

あたしの言葉を遮るように、大貴が怒鳴った。
ビクンとして、部屋が静まり返る。

「…だったら…もう泣かないでよ。オレゆいの泣き顔もう見たくねぇよ。オレまで泣きそうになんじゃん」
「大貴……」












もう、どうなってもいい。




覚悟を決めた。
















「…………すき」










大貴は……どう思うかな。



 
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