long story

□SEVENSH STORY 1
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「チビ、この間の続きだ」
「……」

俺が戦闘体制をとっても、あっちは動こうともしない。

馬鹿にしてんのか?

そう口から出そうになった時、チビはため息をついて横にズレた。
そのままガレキの上に腰掛ける。

「ダッシュ、よろしく」
「…りょーかいっ」

ダッシュと言われて出てきたのは、ずば抜けて背の高い奴だった。
シューティンググラスをかけて、耳にはヘッドホン。
さらに手には棒を2本持ってる。

「……俺はあのチビとやる為に来たんだ。退けよ」
「えぇっ、オレじゃ不満?」
「俺の相手はお前じゃない」

ダッシュは不服そうに頬を膨らませて、後ろに目配せした。
あのチビが座ったまま手で促す。

気にせずやってくれ。

そんな言葉が聞こえてきそうだった。
完全にナメてやがる。

「…でもちぃの言うことは絶対だからさ」

ブツクサ言いながらダッシュが歩いて向かってくる。
棒をクルクル回しながら余裕の表情だ。
ヘッドホンからの音洩れが耳障りで仕方ない。

「……雑魚は…」

言いながら走って構える。

「いらねぇんだよ!!!!」

ダッシュの目の前に来てパンチを入れた。


 
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