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□SEVENSH STORY 1
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手応えがない。
反動でそのまま振り向く。
いつの間にか真後ろに立っていた。
「遅いよっ!」
あの棒で腹を殴られた。
たかが細い棒のくせに衝撃がハンパない。
倒れそうになるのを堪えて足を突き出した。
「おぉっと!」
その足も棒で弾かれる。
折れたか?
そう思うくらい一撃が重い。
「くそっ…ナメんじゃねぇぞ!」
「え、全然ナメてないって!」
さらりと言ってのけるダッシュに怒りが募る。
でもこいつに勝てないようじゃあのチビにも勝てるはずない。
まずはこいつボコんねーとな…。
気を取り直して再び構えた。
打たれた腹と足が痛む。
「体力だけはあるんだなぁ」
感心したようにダッシュが言った。
すべてが挑発に思えてならない。
…怒ったら負けだ、自分に言い聞かせるように心の中で何度も繰り返した。