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□SEVENSH STORY 2
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「んな簡単にチームに入れる奴じゃねぇんだよ」
ジュネスの言葉が頭の中でぐるぐる回ってる。
あの後ダッシュに引きずられるようにして、俺も廃墟に足を踏み入れた。
廃墟、って言っても中は廃れてからそんなに経ってないみたいで、壁に少し穴が開いてる程度だった。
中の構造からして、何かの事務所だったみたいだ。
入ると大きめなホール。
そこから階段で上に繋がってる。
エレベーターもあるけど当然動かない。
ぼーっと上を見てると、視界に顔が現れた。
何故か満面の笑みだ。
「俺、ダッシュね」
「……知ってる」
「まぁ分かんないことあったら何でも聞いてよ!」
「特にねぇよ」
笑顔だったダッシュは頬を膨らませて、つまんないなぁと呟く。そのまま静かに椅子に座った。
そう思ったら、今度は目を輝かせてあんたニックネームは!?と聞いてきた。
…表情がコロコロ変わる奴だ。
「SEVENSHはさ、なんでか知んないけどニックネームで呼び合ってるんだ。
みんなの本当の名前はちぃしか知らない。
だからあんたもニックネーム作んないと呼べないよ」
「その、ちぃって知念か?」
「そ!可愛いじゃん?」
相変わらず嬉しそうに笑って言った。
…ケンカする奴に可愛いもクソもあるかよ。