short story

□きみがすき
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「篠嵜、今度どっか遊びに行こうよ!」






中島裕翔、ただいま絶賛、



緊張中。









平然と誘ってるように見えるでしょ!?
実はいっぱいいっぱいで、足が震えそうなんだよ!


「いいよ。どこ行く?」

笑顔でそう答えてくれた篠嵜に、安心感からのため息。

「どこ行きたい?」
「んー…じゃあ…中島ん家行っていい?」







心臓が止まりそうになった。

家に来る。
確かにそう言った。


僕は声が裏返るのも気にできないほど緊張してた。

















ついこの間まで、僕の中で篠嵜はただの友達だった。
男女の枠を越えた親友っていうか…。
2人でもよく遊ぶし、相談とかもしてた。


でもある日、スピード関係なしに走ってくるバイクから守ろうと腕を張った時。



思いっきり、触ってました。

なんていうか…ほら、その、あれを。


篠嵜は全然気にせずに笑ってたけど、僕としてはもうその時から女としてしか見れなくなって……


もう!
忘れられなくなった。

篠嵜!!!!














……の、胸の感触を。


最低じゃん…。


 
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