short story

□S
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「ゆいちゃーん」

ニッコリと笑顔。
その笑顔が今はかなり怖い。

肩に手が置かれる。
え、と思った瞬間視界が回った。



何故だかソファに押し倒されてた。

「侑…」

お腹にもぞもぞとした感覚。
侑李の手が服の中に潜り込んでた。

服を捲り上げられたけど、肝心の下着は取られない。
いつもなら真っ先に触ってくるのに…。

胸の近くまで手がくるのに、触られない。

「…っ」
「ゆいどうしたの?」

わざわざ聞いてくる。
意地悪な侑李。

撫で回す手の動きに、次第に疼いてくる。

「…ぅ…」
「なに、触ってほしい?」
「ちが…」
「あれ?足が落ち着かないね」

今度はももを撫でてきた。
でもそこもやっぱり寸前で止まる。
内ももでウロウロしてる。

「やっ…」
「あ、やだ?じゃあやめとく」


あっさりと手が離れた。
思わず起き上がる。
侑李は余裕で鼻歌を歌い始めてた。

ドクドクと脈打つ感じが自分でも分かる。
そのくらい、感じてたのに…。


「ゆ、侑李…」
「なに?」
「……」
「ゆい、なあに?」
「……って……い」

聞こえない。
そう言われて、声を絞り出す。

「触って…ください…」

侑李がニヤリと笑うのが分かった。
それを指摘する間もなく、また押し倒された。










悔しいけど、やっぱり侑李には敵わない…。















「ゆい、まだごめんなさいって聞いてない」
「…う…」

 
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