short story
□となりのおチビさん
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昨日のあれ。
あの異変。
あたしはあれを体調不良と判断する！
体調がおかしいと心臓もおかしくなるもんね。
多分それだわ。
何事もなかったかのように教室に入る。
何事もなかったかのように有岡がトコトコやってきた。
え、なに？
なになになになに！？
有岡が目の前に来ても、なんで来たのかわかんない！
心臓がっ！！！
過労死する！！！！
「お前っ！！」
ちらりと顔を見ると、今にも噛み付いてきそうな気迫だった。
「な、ななな、なに！」
「バカかよお前！なんで来なかったんだよ！」
「…来なかった？誰が？どこに？」
そう聞くと、気が抜けたようにため息をついてきた。
「帰りに約束しただろ？」
「やくそく…？」
「一緒に学校行こうって」
鼻血ッ！！！！！！！
鼻血でる！！！！！！
誰かティッシュ！！！！！！
行く！？
学校！！？
一緒に！！！！！
誰が！誰と！！
ええええ！！！！？
「…お前いちいちリアクションでかすぎ！」
「え、だっ、えっ、だって…」
「まさか覚えてない？」
「や、覚えては……」
いない。
ちょっと待って。
思い返してみよう。
昨日の帰り道……。