捧げ物
□肝試し
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辺りはシン…と静まりかえり真っ暗。
「な…なぁ、マジで行くのか?」
オドオドした声だけが辺りに響く。
「当たり前でさぁ。行きやしょう、旦那。」
その声とは打って変わって、もう一つの声はハキハキとしていた。
旦那こと坂田銀時はその場から動こうとはしなかった。
「協力してくれやしたら後でパフェでも何でも奢ってあげますから。」
そう言うと少し目が輝きを戻す。
しかし、まだ恐怖心の方が大きいのか、表情が引きつっている。
「絶対だぞ?絶対だかんな!」
「勿論でさぁ。」
この話の発端は、今から一時間前をさかのぼる。