始まりは、突然。 出逢いは、必然という名の、───運命。 Immoralities…?? vol.1 -With destiny- 学校帰りに友達と喫茶店に寄り道して、話が盛り上がって…。時間なんてすっかり忘れてしまって、暗くなった空に慌てて帰路を急いでいた間に雨が降り出した。 「あっちゃー…」 すぐ止むだろうと構わず走っていたら、どんどん雨は強くなりどしゃぶりに。仕方なく、近くの店の軒先で雨宿りをする。 季節は6月も終わり。 制服は濡れてしまったけれど、たぶん寒くて風邪を引くって事はなさそうかな…。 カガリがそんな事を考えていると、傘を差した中年太りのサラリーマンが近付いてきた。 「傘ないんだ、送ってあげるよ」 「えっ…いや、結構だ!」 ニヤニヤと笑うサラリーマンが怪しすぎて後退る。 「…そんなに濡れちゃって、風邪ひくから…、さぁ」 言われて自分の姿を確認する。 夏服の制服は白いブラウス一枚で、雨に濡れたそれは下着がくっきりと透けて見えている。 ―――マズい! 「ちょっ…、離せぇっ!」 そう思った時には腕を掴まれていて、必死に振り解こうとする。 しかし大人の男の力に適うはずもなく。 「いや、…だぁっ!」 恐怖に震え、怯えた瞳で必死に抵抗するも、強引に引き寄せられそうになり、顔を顰めた。 |