「…ん……」 時が止まったように重ねられていた唇が離れ、瞳をゆっくりと開くカガリ。 瞳に映るのは、自分を見つめるアスランの、穏やかな笑顔。 Immoralities…?? vol.5 -kiss × kiss × kiss- 「……ッ…」 触れ合った唇の感触がリアルに残っていて、指先をそっと唇に当てると、たった今の口付けを思い出し、真っ赤に頬を染めるカガリ。 そんなカガリとは対照的に余裕な微笑みを見せるアスランに、急に羞恥が込み上げ俯いてしまう。 「…俺とのキスの感想は…?」 クスクスとからかい混じりに問い掛けられると、クルッと躯を反転させアスランの腕から逃れようとする。 「あっ…!」 しかし、絡めたままだった二人を繋ぐ指が、それを封じ、カガリの腰にアスランのもう片方の腕が廻り、後ろから抱き締める体勢となる。 逃がさない、とばかりに強く抱き寄せるアスラン。 「…どこ行くの?」 「…ッ…ま、また…からかって…」 「ん〜〜…からかうって言うのは、少し違うかな?」 「じゃあ、なんだよぉッ」 悪態をつくカガリに一瞬考えて、微笑むアスラン。 |