Secret×Lover

□Girl’s talk
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「ねぇカガリ」


「ん〜?」





「濃密な、あっつ〜い夜の感想は〜〜??」


「!!」


体育の為、更衣室で着替えていたカガリは、隣にいるクラスメイトから耳打ちされた声に、ギクリと身を震わせた。



「ばっ、ばか!!何だよそれっ!な、何言ってるんだよ、フレイっ」



カガリは慌てて言い返すが、彼女は見透かしたように笑みながら、ソコを見ろとばかりに首筋を指先で示して見せてきた。



「…鏡、見た?」



「えっ、あ…、うそっ」



まさかと、カガリは頬を赤く染めながら、示された箇所を両手で隠してみせた。



視線だけで、チラリとフレイを窺うと、楽しそうに口許を攣り上げている。






―――見える位置には、ダメだって言ったのにッ




そんなフレイの様子に、カガリは頬を膨らして、その犯人である『彼』を非難した。





もう授業に出席出来ないと判断したカガリは、息を大きく吐き出し制服に着替え直そうとすると、隣にいるフレイは何故かクスクスと笑い出した。



「…?」


カガリはフレイを見つめながら首を傾げた。


「ウソよ」


「へっ?」


「だから、嘘。

ついてないわよ。」




一足先に着替え終えたフレイは悪びれる様子もなくそう告げると、状況が理解出来ず、固まったまま動けないカガリに、自らの予感的中が嬉しいのかニッコリと微笑み掛け、更に耳許で囁いた。




…キスマークなんて、ね。






耳まで真っ赤にして口を開いたままのカガリが、その体育の授業に遅刻したのは言うまでもない…。










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