「…カガリは反応が可愛いから…つい、意地悪したくなる……」 「同じじゃないかぁッ!」 「…いや、少しニュアンスが違うから…」 「もう、やだ…」 溜息混じりにカガリが呟くと、アスランは耳元に唇を寄せ、囁く。 「…そんな俺が好きなんだろ…?」 蕩けるように甘く響く、その声。 「ひゃぁッ!そっ、そんなところで喋るなぁッ!!」 ゾクリと躯が震え、首を左右に振る。 「ねぇ…答えて…?」 嫌がるカガリを気にも留めず、更に囁く。 アスランにこうして囁かれると躯が熱くなって、力が抜けてしまう。 「…カガリ?」 諭すように名を囁かれ、泣きそうなくらいに恥ずかしいのに、その声に逆らえなくて。 アスランの望む通りの言葉を唇から零してしまう。 「す、きぃ」 蚊の鳴くような小さな声だったが、その答えに満足したアスランは微笑みを浮かべ一息吐くと、頬を膨らせたカガリがチラッとアスランを窺ってきた。 「…?」 視線が絡むと、恥ずかしそうに俯くカガリが、呟く。 「…せ、んせぃ…は…?」 拗ねたような口調のカガリに、更に笑みを零すアスランは、カガリの顎に軽く指を添えて上を向かせる。 「先生って呼んだから、ペナルティとしてキス一回の刑…」 微笑むアスランは少し楽しそうに言いながら顔を近づける。 「ちょッ…そんなの、いつ決まっ…」 「今、決めた」 「そ…っ、ンっ…ぅ…」 ―――再び、重ねられる唇。 |