「…わぁ〜ッ!…わ、判った………言う…から…」 腕の中でジタバタとするカガリが可愛くて、つい意地悪をしたくなる。 「…に、…苦かった…」 「へ…?」 「だ、だからっ…なんか、苦い香りが…したんだ…」 小さく呟くカガリの言葉にしまった、というような顔をするアスラン。 「…済まない…昨日から煙草の量、増えてて…」 「えっ…先生って、煙草吸うんだ…」 「まあ…、たまにね。これからは控えるから…今日は我慢して…」 言いながら、背後から抱き締めているカガリを向かい合うように反転させると腕を腰に廻して引き寄せ、顔を近づけるアスラン。 「…ちょっ…」 「先生って、言ったろ?」 「……んッ、……」 キスの合間に舌を差し出して、唇を舐める。 それに驚くカガリが口を開き呼吸が出来るようにしてやる。 ここまでは、先程と同じキス。 そして何度目かに開いたカガリの口内に舌先を侵入させる。 「…んんッ……」 カガリの舌を一瞬舐めると驚いたように躯が震え上がった。 その反応を見て唇を離すアスラン。 息を整えるように肩を上下させるカガリ。 「この先の大人のキスはまた今度…ね」 そう告げるアスランは悪戯をした後の子供のように、舌を出して笑っていて。 その舌を見たカガリはキスの最後の感触がそれであることに気が付き、更に顔が真っ赤になってしまう。 |