Secret×Lover

□Immoralities…??
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「カガリ、カガリ?」


キラが心配そうな面持ちで目の前のドアをノックする。
玄関に脱ぎ散らかした靴があったから、カガリが部屋にいるのは間違いない。


普段、鍵など掛けないカガリが閉じ籠もって出て来ない為、心配になっていた。







Immoralities…??
vol.4

-Shake me cause your everything-







「とにかく、出ておいで、…ね?」


啜り泣く声が、切なく響いて。


カガリは一人になりたいのかもしれないけれど、キラはどうしても放ってはおけなかった。


「カガ…」


言いかけて、カチャリと鍵が開く音がする。

そっとドアを開くと、そこは既に日が落ちているのに明かりも点けず、真っ暗な部屋。


カガリは開いたドアの前で俯いていた。


「ドア、開けてくれてありがとう。…カガリ」


キラの言葉に、俯いたまま小さく頷く。



「…キラぁっ…、っく…」


制服のスカートを堪えるようにギュッと握り締めると、重力に従ってポタポタと雫が床へと零れ落ちる。


キラは小さく震えるその躯を包み込むように抱き締める。


「ぅ…わぁぁっ…」


ゆっくりと背中を擦ると、カガリは縋り付き、声を上げて泣き始めた。







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