「…妊娠…?」 「そう、3ヶ月だって…」 「………」 個室に移されたカガリから、そう告げられて固まってしまう。 「…アスラン、子供嫌い?…あまり嬉しくない…?」 黙ってしまったアスランを窺うように心配そうな瞳をカガリに向けられ、ハッと我に返る。 「い、いや、嬉しいよ…。ただ、少し驚いて…」 …全く頭になかったカガリの妊娠という知らせに、焦ったように答えるも、安心させるよう微笑み掛ける。 「よかった…」 カガリはアスランがそう答えると深く息を吐き、愛おしそうに微笑みながら下腹部の辺りを撫でていた。 それから、カガリはお腹の子供の事を気遣い締め付けの少ないワンピース等を好んで身に着けるようになる。 休養を取ろうとしたが、突然の事態にスケジュール調整も難しい。 しかも、公に妊娠が発覚すると今度は各国からお祝い等が届き、それについてのお礼や挨拶で更に忙しくなってしまったのだ。 |