「え…?」 引き寄せられ、押さえ付けられていた腕とは対照的に優しく抱き締められる。 「君の自由を奪って、誰の目にも触れさせないように何処かへ閉じ込めて…。 俺だけのものに……してしまおうか…」 触れているその腕も躯も総て熱いのに、 ただ、 淡々と静かに呟いている。 「アス…ラン?」 唇があと少しでカガリのそれと触れ合う―――瞬間、 「なんて、ね。…嘘、ですよ。 …アスハ代表」 そう言ってカガリを離し、顔を逸らす。 そんなアスランの様子に、カガリはただ呆然としていた。 今、キス…されるかと…思ったのに…。…何で……。 それに私の名前…2人の時にあんな風に呼ぶなんて… そして、次にアスランの口から出た言葉に驚愕する。 |