Short story

□Pass each other
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「え…?」




引き寄せられ、押さえ付けられていた腕とは対照的に優しく抱き締められる。





「君の自由を奪って、誰の目にも触れさせないように何処かへ閉じ込めて…。


俺だけのものに……してしまおうか…」





触れているその腕も躯も総て熱いのに、


ただ、


淡々と静かに呟いている。






「アス…ラン?」




唇があと少しでカガリのそれと触れ合う―――瞬間、



「なんて、ね。…嘘、ですよ。

…アスハ代表」





そう言ってカガリを離し、顔を逸らす。






そんなアスランの様子に、カガリはただ呆然としていた。








今、キス…されるかと…思ったのに…。…何で……。




それに私の名前…2人の時にあんな風に呼ぶなんて…










そして、次にアスランの口から出た言葉に驚愕する。










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