Private teacher...

□Lesson.1
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「カガリ先生、出来ました」


「ん、どれどれ……」


カガリは立ち上がって、声を掛けてきた相手の座る椅子の背凭れに片手を添えると、同じ位置に顔を寄せて、覗き込むようにノートを見る。




「…正解、だな。
…本当にさ、アスランは家庭教師なんか要らないんじゃないのか?」


自分がテキストから抜粋して出す公式の解答を、無駄なくまとめてきちんとノートに書き出す生徒に、またか、と思いながら感心したように溜め息を吐く。



「それは、親に言ってください」


その溜息に、机に向かっていたアスランは、カガリの方を向くと肩を竦めて小さく笑って見せる。




きっと彼も、


家庭教師が付くのは、不本意なのだ。







Lesson.1 「Feel...」









「よしっ、一息入れよう!」


カガリはそう言うと、自分のバックから、ビニール袋を取り出し、部屋の床に座る。


「何ですか、それ?」


ガサガサと袋の中を探るカガリに、アスランが声を掛けた。



「何って…おやつだよ。ほら、アスランもこっちに座って!」


当然の事のように答えたカガリに手招きされ、アスランは首を傾げながらも隣に座る。










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