ギアス文
□その想いの名は
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TURN19視聴後妄想。ロロとルルの話。どシリアス。騎士団批判がやや入ります。いろいろ矛盾しています。苦手な方はブラウザバック願います。
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感情なんてくだらないモノだと、思っていたんだ。
その想いの名は
「俺はお前の事が嫌いなんだよ…大嫌いなんだよ!!」
床に叩きつけられた携帯のロケットから、オルゴールが流れている。他に音の無い空間で、オルゴールと、兄さんの声だけが響いていた。
「何度もお前を殺そうとしたんだ! ただ殺し損ねてきただけだ!!」
憎悪に染まった顔で、憎しみに満ちた声で告げられる言葉が、痛い。
「……にい、さん…?」
うそ。
うそ。
うそうそうそうそうそうそうそ!!
うそでしょう?
うそだよね!? 兄さん!!
「出て行け!! 二度と目の前に姿を見せるな!! 出て行け!!」
自分を拒絶する言葉に、態度に耐え切れず、逃げるように兄さんの部屋を後にした。
痛い。
痛い。
痛いよ、兄さん…
……他の誰かに向けられても、平気なのに。気にもならないのに。貴方の口から告げられるだけで、こんなにも痛い。
痛くて痛くて、心が壊れてしまいそう…
僕には、兄さんだけなのに…
兄さんしか、いないのに…
お願いだから、兄さん、
僕を、拒絶しないで…
おねがい…
走って走って、辿り着いた人気の無い通路で蹲る。
「…ぅ……っく……ぁぁ………」
頬を伝う涙を、止める事は出来なかった。
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