ギアス文
□それは贖罪という名の
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TURN19視聴後妄想。スザクvsカレンで戦闘中の会話。シリアス。いろいろ捏造。矛盾多数。
『契約の証』と微妙にリンクしています。
以上、苦手な方は全力で退避して下さい。
大丈夫、どんとこいな方のみどうぞ。
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爆音と怒号が響き、敵味方問わずナイトメアが次々と落ちてゆく。
混戦の中、猛烈なスピードで此方に突っ込んで来る緋色のナイトメアを認識した瞬間、スザクはそのナイトメアの進路を遮る様にして機体の前に躍り出た。
「―――! スザク!!」
「カレン――――行かせない、この先には!!」
ランスロットの振り下ろしたMVSと紅蓮の右腕の鋭い爪が火花を散らした。
「邪魔しないでスザク! ルルーシュを殺せばこの戦争は終わる!!」
「だが、その後に訪れるのは恐怖によって支配され、人が記号として扱われる世界だ!! そんなものは認められない!!」
「どういう意味よ!?」
「シュナイゼルが造ろうとしているのはそういう世界だ! 彼は世界の変化を否定している。
変化の無い世界は緩かな死と同じ事だ!!」
「嘘を吐くな!」
「事実だ!!」
打ち合い、離れ、かわし、そして再びぶつかり合う。
純白と真紅の二機のナイトメアが戦う様は、荒々しくも何処か舞うようで美しい。
「昨日と同じ今日を、今日と同じ明日を望んで、その先に一体何がある?
変化の無い世界は、それはそれである意味幸せなのかもしれない。けれどそれは、果たして本当に生きていると言えるのか!?」
ガッ、と互いにMVSと爪を交えてジリジリと拮抗させる。
「昨日と違う今日を、今日と違う明日を望んだから、生きたいと願ったから、君は今まで戦い続けて来たんじゃないのか!?」
「―――――!! ………じゃあ、あんた達は正しいって言うの!? ……今までの事も!!」
ギリギリと紅蓮が力を加え、押し切ろうとする。
「違う! 僕だってこの方法が正しいなんて思っていない。………でも此しか方法が無かったから……だから!!」
スザクは一瞬力を緩め、紅蓮が僅に前にのめったところで一気に弾き返した。反動で空いた脇にMVSを叩き込む。
「―――っ!! …やってくれたわねスザク!!」
カレンはとっさに避けるも、MVSの切っ先が紅蓮のフロートユニットの右翼を破壊し、高度を保てずそのままゆっくりと落ちてゆく。
一時撤退を余儀なくされたカレンに追い討ちを掛ける事なく、スザクは落ちてゆく紅蓮を見つめ独り言ちた。
「………終わらせてみせる。この戦いを。せめて全てを、僕の手で」
それが僕に出来る、唯一の償いだから。
それは贖罪という名の
(ただのエゴだって? 分かってるよ。そんな事)
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すみません。矛盾しまくったカオスになってしまいましたごめんなさい。
急に沸いたイメージを形にしようとして失敗しました(汗)
でも私の力では此が限界でした……あわわ
拙作ですが、楽しんで頂けたら幸いに思います。