コナン長編
□車線変更Act.3 自壊―ジカイ―
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「コホン。‥では、改方学園3年2組のクラス会を祝って……」
「「「乾ぱ〜〜〜い!」」」
3ヶ月後の8月上旬、
大阪某所で高校のクラス会が開催された
2年ぶりの仲間達との再会、平次も帰省参加していた
「お前が営業やっとんの?」「えー!子供生まれたん?」「大学でさ〜」「彼氏が」
至る所から楽しそうな声が聞こえてくる
「おう、服部。自分東京やったな?どーや、遠距離恋愛は?」
「はあ??遠距離恋愛?」
ビールジョッキを片手に素っ頓狂な声の平次
「結婚するんやろ、遠山と」
「「えぇ─────っ!?」」
数ヶ所から悲鳴とも奇声とも区別つかないものが沸き上がる…
「ガセや、ガ〜セ。
‥オレと和葉は結婚どころか、付き合ぅてもないわ」
「え?そうなんか?何や、只の噂かいな?てっきりくっ付いたと思ぅとったわ」
会話が聞こえている
元・クラスメート達は
「うん、うん」
と頷きながら興味津々に見ている
するとまた別の場所から
「そんなん言ぅて、ホンマは付き合ってんのとちゃうか〜?照れんとホンマの事言〜や」
「そーや、そーや!」
「隠さんでもええってー」
「……あのなぁ、」
溜め息混じりで反論しようとした、その時
「嘘とちゃうで」
平次と2つ向かい側の別のテーブルに座って酎ハイを飲んでいる和葉がキッパリ宣言した