コナン短編
□例えもう君が別にそんな事どうでもよくても
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「エビチリ定食と麻婆豆腐定食‥あと小龍包」
店員に注文を告げて新聞に目を落とす男。
オレはこの工藤新一に半ば無理矢理犯されて現在に至る。
それまではただの(只の、というのは納得でけへん位に最大、最悪のライバルやっちゅーのはとりあえず置いといて)親友やと信じて疑わんかった男が、酒を飲んでオレを組み敷いたのは半年前。
工藤はあの幼なじみの姉ちゃんを好きやと思うとったから、
「何すんねん!?」
と両腕を抑えられた情けない格好で必死に叫んだ。
「…………さぁ、な。」
「こン、酔っ払い!!」
工藤の家で酒盛りしようと持ち掛けたんはオレやった。
そんで、ふりほどこうとしてハタと思った。
『コイツ、こんな力あったんや』て。
見下ろすその姿は確かに小学生ではのぅて、高校生の工藤新一。
いつの間にか オレはコイツが肉体的に自分より弱いと思い込んどったらしい。
そんなこんな考えとる間に、工藤はオレの綿シャツを脱がして手首にひとまとめに巻き付けた。
「おい、工藤!ふざけ過ぎやて‥」
「………嫌なのか?」
「当たり前やないか!!誰が好き好んで男にいいようにされなアカンねんっっ!!解けや、手!」
「……うるせえ。」
途端に新一の舌が口内に侵入してきた。
平次は目を見開いたまま硬直し、それを追い出そうと顔を背けようとしたが顔を両肘でがっしりガードされて叶わない。
「…ちゅ、…‥ペロっ‥」
歯列を工藤の舌がなぞり、舌を吸う‥
ゾクリと背筋が跳ねた。