コナン短編
□SAGA −性−
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「……カクッ、‥カクン…」
深い溜め息をついて工藤新一は目の前の男に声を掛ける。
「‥オイ!」
「ぅわあああっ!?‥……何や、びっくりするやないか‥!」
「何や、じゃねー。寝ろよ眠いんだろ?」
「眠無いわ!」
「ヨダレ、垂れてっぞ」
慌てて口を拭う服部平次。
でもそれは新一の嘘。
連日の残業とオリンピック放送に平次はすっかり疲れ果て、リビングのソファーにもたれてウトウトしていた。
『興味ねークセによ……』
内心思いながらテレビ画面に視線を戻す。