小説

□LaLa9ビッチ
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ビッチ海へ行く


綺麗になったビッチは自分の美しさは他の男から見たらどれほどのものなのか、それを確認しに海へ行く事にした。
「さあて、こっからが勝負どころよ。」
ビッチは体に日焼け止めを塗ろうとして、手が滑って樹液をぬってしまった。
「し、しまった間違って樹液をぬってしまったわ、まあいいわ、海に行けばそんなの関係ないもん。」
ビッチは荷物肩にかけ家から飛び出した。
「キャッホーイ」


そしてビッチはハナペチャの家に来た。
「ペチャリン、あーそーぼー。」
ハナペチャが窓を開けて顔出した。
「やっときたか」
ハナペチャは体にハチミツをぬっていた。
「何か体に日焼け止め塗ろうとしたら、体からハチミツ出てきちゃってさぁー」
「うえ、」
ビッチは少し朝ごはんを戻した。


ビッチ達は新幹線に乗って、横浜に向かった。
「はー早くつかないかなー。」
ビッチが愚痴をこぼす。
すると男の駅員がファーストフードを持って走って来た。
「きみ、かわいいね。僕のファーストフードあげるよ。」
「あ、ありソン。」
ビッチは照れながら受け取った。
「私にもくれるの?」
ハナペチャが口を出して来た。
「キモいんだよブス、こっち見んじゃねーよ。」
駅員が口に飴をなめながら言った。
「そんなー。」
ハナペチャがションボリした。するとビッチが突然。「なんでそういう事いうのよ。ペチャリンだって精一杯生きているんだからね」すると駅員が、
「ご、ゴメンよ、このなめかけのチュッパチャップスあげるから許して。」
「いいよ。
ハナペチャは嬉しそうにチュッパチャップスを丁寧になめた。


「やっとついたー。」
ビッチ達は海についた。ビッチはコンビニでカップラーメンとキャラメルを買って海へと走った。
「どこら辺にパラソルたてる?」
ビッチがきく。
「やっぱし、あそこでしょ。」
そこは、男たちが数人の女とビーチバレーで遊んでいた。
「ほら、そーれ」
「キャハハ、チョー爆笑(爆)」
ハナペチャはそこに狙いを着けた。
「行くよ、ビッチャン」
「うん」
ビッチ達ははがつがつと歩いて行った。
ビッチはパラソルをひろげこれでもかと言わんばかりに体に樹液を塗った。
すると女と遊んでいた男達がビッチ達の方を見た。
「うお、何あの子、メッチャかわいくねー。」
男達がビッチ達の方によって行った。
「ちょっと、どこいくのよー」
女達が男を止めに行った。「うるせーよ、あっちの方がてめえらよりかわいいんだよ。おら、どけ、」
「きゃ、」
男は女を大外刈で倒した。「そこのきみー、名前何て言うの?」
男達がビッチに話しかけてきた。
「え、あたしの名前は、」「てめえじゃねーよブス。俺はこっちのかわいこちゃんに話し掛けてんだよ。」またもやハナペチャはしゅんとした。
「ところで君本当にかわいいね、とこ出身、まさか新潟?」
「い、いえ、岐阜ですけど」
「え、まじ」
すると男たちは何やら話し始めた。
「おい、田舎っこだってよ、さっさとおとしちまおうぜ。」
男たちは急にビッチの手を引っ張ってどこかに連れて行こうとした。
「や、止めてください。」「うるせーよ、ついてこい。」
男は無理やりビッチを引っ張った。
「助けてー。」
すると
「おい、なにしてんだよお前ら、その子を離してやれ。」
「誰だお前?」
その男はすっと胸に親指をあてた。
「俺の名前か?俺の名前はな戸田、戸田だよ。」
「え、戸田じゃん。」
ビッチは何でここにいるの?と不思議に思った。
「何だお前、かわいい女の子の前だからってかっこつけようとしてんのか?」
「ああ、そうだよ。」
すると戸田は男たちを一瞬でボコボコにした。
「まだやる?」
「う、うわ逃げろ
戸田はビッチに手をさしのべた。
「大丈夫、怪我はない?」「は、はい」
「よかった。ここら辺の男達は危ないから気をつけなよ。」
「あ、ありがとうございます。」
そう言うと、戸田はさっていった。
「あれ、本当に戸田かな?。」
ハナペチャが言った。
「そうじゃない多分、あれなんだろこの気持ち、何だか心臓がバクバクいってるんだけど。」
ハナペチャが考えながら言った。
「それはきっとあれよ、戸田に対するライバル心、あんな事されたから悔しいのよきっと。」
「そうかなー。  うん、そうだね。」
「それより、もう帰らない?」
「そうだね、帰ろっか!」ビッチ達はひろげたパラソルをしまって横浜をあとにした。


ビッチ海へ行く 終

次回へ続く
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